カケン
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第90回目

【毛について(その2)】

スケール人間の髪の毛にはキューティクルと呼ばれる魚のうろこ状をした表皮がありますが、羊毛や獣毛の場合、このうろこ状の表皮を「スケール」と呼びます。このスケールの形状や性質が異なることで、縮絨※1のしやすさ等も変わります。スケールが薄く、段が低いと縮絨しにくくなりますし、逆にスケールを利用して、たたいたりもんだりし、毛を絡み合わせただけで布状にしたものをフェルトと呼びます。
今回も前回に引き続き、様々な「毛」について、勉強していきたいと思います。

※1 縮絨…水分や熱、圧力、振動を与えることでスケールが互いに引っかかりやすくなり、強く密に絡み合う現象

4.モヘヤ
アンゴラ山羊の毛のことをモヘヤといいます(アンゴラ兎の毛はアンゴラ)。モヘヤの語源はトルコ語のmukhyar(最高の毛)だといわれています。南アフリカ共和国、アメリカ、トルコ共和国などで生産されています。滑らかで美しい光沢があり、吸湿性に優れているのが特徴です。毛の太さによって、キッドモヘヤ、アダルトモヘヤなどに分類されています。

アンゴラ山羊
アンゴラ山羊

モヘヤ側面
モヘヤ側面

5.アルパカ
南米ペルーを中心にアンデス山脈の高地に生息するラクダ科のアルパカという動物の毛をアルパカといいます。毛質が滑らかで光沢があり毛の太さは比較的そろっています。保温性、はっ水性に優れているのが特徴です。色は白、黒、褐色など自然色が17〜22色混在しています。

アルパカ
アルパカ

アルパカ側面
アルパカ側面

6.キャメル
  らくだの毛のことをキャメルといいます。年に一度晩春から初夏の脱毛期に抜け落ちたフタコブラクダの毛を拾い集めて、細い毛だけを使用します。ヒトコブラクダは毛が太くて短いので、ほとんど利用されません。ロシア、チベット、イラク等中央アジアの砂漠で飼育されています。毛質はカシミヤによく似て軽量で保温性に富んでおり、弾力性、手触りの柔らかさが特徴です。

フタコブラクダ
フタコブラクダ

キャメル側面
キャメル側面

7.ヤク
ウシ科のヤクと言う動物の毛のことをヤクといいます(繊維製品品質表示規定の組成表示における毛の指定用語についてはこちらから)。山岳高地の厳しい環境に生息するヤクは野生の数が少なく、中国のチベット自治区や青海省、四川省、雲南省などで家畜として飼育されています。

ヤク
ヤク

ヤク側面
ヤク側面

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