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第89回目

【毛について(その1)】

冬になると活躍するセーター、コート、マフラーなどの多くのアイテムに「毛」は使われています。「毛」は暖かい肌触りと保温性に優れ、水をはじきやすい性質なのですが湿気をよく吸収します。また、しわになりにくく、型崩れしにくい性質もあります。
「毛」といえばヒツジの毛を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?「毛」の中にも動物の種類が複数あり、それぞれ動物種の毛には特徴があり、いろいろな種類の「毛」を使った商品が市場にでています。
今回は様々な「毛」について、動物の種類や特徴について勉強してみましょう。

毛の種類

毛の種類

毛は大別すると羊毛と獣毛に分類されます。 獣毛は一般的に羊毛以外の動物の毛の総称で、上記以外にもビキューナやリャマ、グアナコなどがあります。

注 繊維製品品質表示規定の組成表示における毛の指定用語についてはこちらから

1.羊毛
羊毛の種類は約3000種類といわれており、その刈り取った羊の部分によっても性状が異なり、太さ・長さ・縮れ具合は多種多様です。オーストラリアのメリノ種のような細い羊毛は、ソフトで腰のある風合いを持ちます。イギリスやニュージーランド産にあるような太い羊毛は長くて強いので、厚手の服地やカーテン、カーペットなどにも使われます。

羊

羊毛側面

羊毛側面

2.カシミヤ
 カシミヤ山羊の毛のことをカシミヤと言います。カシミヤの名はインドのカシミール地方に由来し、中国、インド北部、ヒマラヤ山中、モンゴル、イラン等の自然に近い放牧で飼育されています。毛は太くて長い上毛と、その根元の非常に柔らかい産毛からなっており、この産毛が使われます。一頭から150〜200g程度しか採れないため、羊毛に比べ高価です。太さが極めて細いため、風合いが柔らかで軽く、保温性があります。

カシミヤ山羊

カシミヤ山羊

カシミヤ側面

カシミヤ側面

3.アンゴラ
 アンゴラ兎の毛のことをアンゴラと言います。生産地はフランス、チェコ、スロバキア、アルゼンチン、ハンガリー、チリなどで、中でも中国が生産の大部分を占めています。アンゴラ兎の毛は非常に細くて長く、光沢があり柔らかい毛で、内部に空気泡があるため軽くて暖かいのが特徴です。短所としては毛に縮れがないので毛抜けが起こりやすいことがあります。

アンゴラ兎

アンゴラ兎

アンゴラ側面

アンゴラ側面

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