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第102回目

【皮革について】

イラストお正月も終わり、節分を過ぎると暦の上では春となります。春は、なんとなく軽やかな気分にもなり、実際に洋服も「軽く」なってくると思います。一番最初に保管するのは、きっと革製品など、まさに重量のある衣服ではないでしょうか。これら冬物の衣類の保管方法を失敗すると、次のシーズンは着ることが出来なくなる可能性もでてきます。今回は少しでも長く革製品を愛着するためのひと工夫や基礎的な皮革について勉強していきたいと思います。

1.皮革の特徴とは
皮革は正に動物にとっての服であり、人間が求め続けている究極の衣服ともいえます。皮革も繊維で構成されており、その繊維そのものは「コラーゲンたんぱく質」から出来ていると言われています。吸湿性や保温性に優れ、人工皮革や合成皮革と比べると複雑な形状にも比較的なじみ易い性質を持っていると言われています。それは元来、動物の身体の一部であることから、その動物の身体の動きに応じて自由自在に変化が可能であり、その特性が、私達人間にもなじみ易い最も大きな要素と考えられています。
しかし、たんぱく質であるが故に、熱に弱い部分を持っています。身近な例では、卵が熱でゆで卵になると、二度と生卵には戻りません。このような性質をたんぱく質の熱変性といいますが、同じように革製品もたんぱく質で構成されている以上、この熱変成の性質をもっています。従って高い温度で染色が出来ないため染色堅ろう度が劣り、一般繊維製品と比較して色落ち、色移りが起きやすいということになります。

2.皮革の歴史
製革技術が日本に本格的に入ってきたのは、西暦493年に朝鮮の革工人達によって伝えられたと言われていますが、実はそれ以前にも日本には皮革が存在し、鹿革が最も愛用されていたようです。その後江戸時代頃には、現代の製革技術の基礎が確立されたと言われており、当時は「牛」や「馬」が多く使用されていたようです。

3.皮革の種類
代表的なものを一部紹介します。
1)銀使い革
革の銀面(一般的に人間の皮膚にあたる部分で革の表側の面)を使用しているもの。最も多く使われている皮革です。
2)スエード革
革の床面(革の裏側の面)をサンドペーパーでビロード調に起毛仕上げした革のこと。毛足が比較的短い。
3)ベロア革
スエード革と同じ加工で、スエード革より毛足が長く粗い。
4)ヌバック革
銀面を細かいサンドペーパーで起毛仕上げしたもの。

4.お手入れと保管について
革製品は、たんぱく質により構成されているので特にカビによる劣化に注意を払う必要があります。また、脂が不足すると硬化やひび割れの原因にもなりますので、適度な脂の補給を忘れないようにして下さい。この2つのことを念頭において、それぞれの革に応じたお手入れ方法をお話していきたいと思います。
以下に代表的なものを一部紹介します。
1)銀使い革
ブラシ等で汚れをとってから保革用クリーム等を塗り、風通しの良いところで陰干しをしましょう。保革用クリーム等を塗る場合、柔らかい布等で優しくムラにならないようにまんべんなく塗りましょう。保管する際は、高温多湿は避け、風通しの良い場所を選びましょう。また、湿気の少ない時期に虫干しすることが効果的でしょう。
2)起毛革(スエード、ベロア、ヌバック等)
使用後は必ずこまめにブラッシングすることをお勧めします。ブラシは柔らかいもので優しくブラッシングするようにしましょう。水が浸み込みやすいので、防水スプレー等を使用すると効果的でしょう。スプレー後は必要に応じてブラッシングすると良いでしょう。
3)雨等で水に濡れたりした場合は、乾いた布や紙等を利用して速やかに水分を吸い取って、陰干しするように心がけましょう。


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