帯電性


静電気とは何ですか?


静電気を現象として捉えた時、衣服のまとわりつきや車のドアに手を掛けた時にバチッと放電することはよく経験されていることでしょう。これらの現象は日常経験することはあっても「静電気とはそもそも何ですか?」というと、なかなか説明に窮するのではないでしょうか。

静電気は、ある空間に閉じ込められた電気の偏りと考えられます。摩擦やはく離等によって電気的に偏った状態になると、その偏りを少しでも解消しようとして、近くのものにまとわりついたり、放電する現象がみられます。



帯電防止とは何ですか?


帯電防止(制電)製品は、繊維に帯電防止剤を練り込んだり、後加工で繊維や繊維製品の表面に帯電防止剤を付与したり、導電性繊維を使用することで、静電気発生を抑制したり、電荷の消失を促進させたりして静電気を帯びることを防いでいます。

この帯電防止効果を確認するため、静電気の逃げやすさ、発生のしやすさ、電気抵抗等の検査を実施しています。


どんな方法の試験がありますか?


①一般衣料品の帯電試験

試験規格:JIS L 1094 摩擦帯電圧、半減期、摩擦帯電電荷量、摩擦帯電減衰等
⇒ 詳しい試験内容はこちら。


②帯電防止作業服やクリーンルーム等で使用する衣料品の帯電試験

試験規格:JIS T 8118、IEC 61340-5-1 TR2等
⇒ 詳しい試験内容はこちら。


③電気抵抗測定(繊維・ゴム・プラスチック材料等)、床・カーペット等の帯電試験

試験規格:JIS K 6911、JIS A 1455 、JIS A 1450 、JIS L 1021-16等
⇒ 詳しい試験内容はこちら。


帯電豆知識


着る洋服の素材の組み合わせ方により、静電気の発生しやすさが変わってきます。これらの素材同士の静電気の発生しやすさを並べたものに、摩擦帯電列があります。(下図参照)



この摩擦帯電列の中で、お互いの距離が遠い素材(+側と−側に離れている素材)を組み合わせると、静電気が発生しやすくなります。

例えば、アクリル製品の下に羊毛(ウール)製品を着用する場合は、大きな静電気を生じることになります。帯電列表でなるべくアクリルに近い位置の素材のインナーを着用するようにすると、静電気が生じ難くなります。

なお、静電気は発生する条件は、素材の組み合わせだけでなく、周囲の湿度や生地表面の形状などの要因が影響します。また、着用中に衣料品がまとわりつく場合は、市販の静電気防止用スプレーの使用なや水洗い可能な製品であれば、洗濯時に柔軟剤を使用することも有効な方法です。


※帯電系列は純粋な物質から求めたものであり、生地の表面状態や不純物、加工処理などで当てはまらないことがあります。

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