引張強さ試験

「引張強さ試験」とは、「生地の引張りに対する強さ」を評価するものです。

繊維製品は縫製工程や製品としての消費過程で、引張り、曲げ、圧縮、ねじりなどの種々の外力を受けます。そのため、これらの力に対してある程度の抵抗力が必要となります。

この抵抗力を力学的に評価するのが物性試験です。その一つに「引張強さ」があります。

着用の際に強い力が加わり、薄手のジャケットなどが破れてしまったことはありませんか?これは、生地の物理的な強さが弱く、加わった力の作用で生地が引張られて破れてしまったからです。


試験


引張試験機

試験には、引張試験機を使用します。

引張強さ試験にはいくつか試験方法がありますが、実施することが多いのは「A法(ラベルドストリップ法)」です。


  • 試料を長さ方向約30cm、幅方向約5.5cmに、たて方向、よこ方向それぞれ3枚ずつ切り出します。それぞれの試験片を幅の両側から大体同数の糸を取り除いて幅を5cmに調整します。
  • 引張試験機には試験片を掴んで固定するためのクランプ(大きな洗濯ばさみのような形状です)があります。
  • 上下に二つのクランプに試験片をたて長になるように固定します。
  • 上側のクランプが一定速度で移動(上昇、又は下側のクランプの場合は下降)していき、試験片に"引張り作用"の力が加わります。
  • 試験機が力を加えていくと試験片が引張られていき、やがて試験片が切断されます。切断したときの強さを「引張強さ」として求めます。
  • たて方向、よこ方向それぞれ3回の平均値が試験結果となります。

例えば、「引張強さ A法 たて180N、よこ160N」というようなものが引張強さ試験の試験結果となります(Nは力の単位で"ニュートン"と読みます)。

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