混用率試験

「混用率試験」とは、「生地に含まれる繊維の割合」を調べるものです。

生地には、綿100%やポリエステル100%など一種類の素材で作られているものや、綿70%ポリエステル30%など2種類以上の素材を様々な割合で混合して作られているものがあります。このような、混合された繊維の割合を調べる試験が混用率試験です。


試験


混用率顕微鏡写真

試料(生地)に含まれている繊維の割合を調べるためには、まずどのような繊維が含まれているか?ということを調べる必要があります。

そのためには、No.19で紹介しました「繊維鑑別試験」を行います。そして「解じょ法」、「溶解法」、「顕微鏡法」のいずれかの方法またはいくつかの方法の組み合わせにより、試料に含まれている繊維の割合を調べます。


  • 試料が織物の場合、タテ糸とヨコ糸が同じ単一の繊維であれば、その繊維の種類が求める結果になります。

  • 例えば、タテ糸が綿のみ(すなわち綿100%)、ヨコ糸が綿のみ(すなわち綿100%)の場合、試料の混用率は「綿 100%」になります。


  • 試料が織物でタテ糸、ヨコ糸にそれぞれ単一の異なる繊維が使用されている場合(交織)は「解じょ法」を用います。

  • 例えば、タテ糸が綿のみヨコ糸がポリエステルのみの場合は、タテ糸とヨコ糸をバラバラに解じょして、綿とポリエステルそれぞれの重さを調べて、割合を算出します。


  • また、織物のタテ糸・ヨコ糸それぞれの糸に複数の繊維が混ざっている場合(混紡)は、まず繊維鑑別により繊維の種類を把握します。そして「溶解法」に使用する試薬を選定します。

  • 例えば、試料に綿とポリエステルが含まれる場合、ポリエステルは溶解しないが、綿を溶解する試薬を使用します。

    溶解する前に試料の重さを調べておき、試薬により綿を溶解させた後、残ったポリエステルの重さを調べます。溶解する前の重さから溶解して残った重さを引き算すると、溶解した繊維の重さが計算できます。これらの重さから割合を算出します。

    繊維は湿気(水分)により重さが変わるため、重さを調べる際には乾燥させる必要があります。そのうえで、各繊維に規程の水分量(公定水分率)を加味して結果を算出します。


  • その他には、顕微鏡を使用して繊維の本数を数える「顕微鏡法」があります。

  • これは薬品に対する溶解性が同じ繊維(例えば綿と麻)を区別するために、顕微鏡で繊維を拡大観察して、一本ずつその外観を確認して、その本数をもとに計算して割合を求めます。


糸の構成によっては、これらの手法を組み合わせて混用率を求める場合もあります(例えばタテ糸が綿のみ、ヨコ糸が綿とポリエステルの混紡の場合、タテ糸とヨコ糸を解じょし、次いでヨコ糸に溶解法を用います)。

これらの試験により、「綿 45.5%、ポリエステル 40.5%、ナイロン14.0%」などの繊維の割合を調べます。

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