スナッグ試験

 

「スナッグ試験」とは、「引掛け作用により、糸が突出・引きつれを起こす度合い」を評価するものです。

 

スナッグ

 

偶発的な引っ掛かりにより、繊維・糸が生地表面から突出し、引きつれなどを起こす現象をスナッグ(スナッギング)といいます。


スーツの生地表面から糸がループ状に飛び出したり、引きつれを起こしたことはありませんか?

これは着用の際などに、引掛け作用によって生地表面から糸が突出し、引きつれてしまったからです。

 

 

試験

スナッグ1

 

試験方法はいくつかありますが実際に試験することが多いのは、メース法と呼ばれる試験方法(A法:ICI形メース試験機法)です。

 

生地からA4サイズ程度の大きさの試験試料を4枚切り出します。

このとき2枚は縦長に、2枚は横長に切り出します。

それぞれの生地の短辺を本縫いします。このとき生地のオモテを内側にして円筒状に縫い、これをひっくり返しオモテを外側にして試料とします。

 

円筒状の機器(回転シリンダ)の外側に、袖を通すような感じで試料を通します。

このシリンダの上方から鎖につながれたゴルフボール大の球体を吊り下げます。この球体には釘のようなスパイクが11本飛び出ています。
シリンダを回転させ、回転する生地表面上をスパイク付きの球体(メース)がランダムに飛び跳ねてスナッグを発生させます。

 

シリンダを100回転させた後、シリンダから試料を取り外します。そして、試料の表面に生じたスナッグの程度を判定します。

スパイク付きの球体
スパイク付きの球体

 

判定

 

判定は、判定標準写真を使用して等級を決めます(この写真もJIS規格に含まれます)。

 

判定標準写真には、生地にスナッグが生じた状態が写っており、「1号」(スナッグが大量に生じている写真)から、「5号」(ほとんどスナッグが生じていない写真)まで、5種類あります。試験した試料4枚を判定標準写真と比較して、どの「号」に相当するのか(このあたりは、染色堅ろう度試験のグレースケールを使用した等級判定と同じです)、等級を決めます。等級は、大きいほど良い結果を表します。

 

例えば、「スナッグ試験 A法 たて 4.0級 よこ4.0級」というようなものがスナッグ試験の試験結果となります。

 

 

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