これまでのおさらい1

 

No.01からNo.09までのおさらいです。

 

染色堅ろう度試験

 

染色堅ろう度試験とは、染色の丈夫さ(抵抗性)をみるものです。

 

二つの概念

 

染色堅ろう度には、「変退色」と「汚染」の二つの概念があります。

 

変退色 : 色の変化の程度を示す

汚染 : 染料などの色素が移る程度を示す

 

判定

 

染色堅ろう度は数値化された評価です。判定することで、染色堅牢ろう度は数値化されます。判定には、グレースケールを使用します。グレースケールは、変退色用のグレースケールと、汚染用のグレースケールがあります。

 

グレースケール

 

通常、堅ろう度の数値は1級から5級までを半階級刻みで表します。数値が大きいほど良い結果を表し、

 

5、4-5、4、3-4、3、2-3、2、1-2、1

 

の順で悪くなります。

 

添付白布

 

汚染を評価するためには、添付白布を使用します。染色堅ろう度の汚染は、添付白布に対する汚染性の評価です。

 

染色堅ろう度の種類

 

染色堅ろう度試験には、いろいろな種類があります。これまでに紹介してきたのは以下の通りです。

 

耐光  

光の作用による変退色を評価します。

照射条件(時間)の設定にブルースケールを使用します。

 

洗濯

家庭洗濯による変退色と汚染を評価します。

試験液としてせっけんを使う場合と合成洗剤を使う場合があります。

 


汗の作用による変退色と汚染を評価します。

人工的に調整した酸性とアルカリ性の2種類の人工汗液を使用します。

 

摩擦

綿布で摩擦したときの、綿布への汚染を評価します。

乾燥した綿布で摩擦する乾燥試験と、湿潤した綿布で摩擦する湿潤試験があります。

 

ドライ

ドライクリーニングによる変退色と汚染を評価します。
ドライクリーニングでは溶剤を使用します。

溶剤には「パークロロエチレン」と「石油系溶剤」があります。

 

塩素

塩素の作用による変退色を評価します。
A法は家庭洗濯の際の水道流水中の塩素成分を想定した試験です。

B法はプールの塩素成分を想定した試験です。

 

汗耐光

汗と光の複合作用による変退色を評価します。
汗堅ろう度試験と同様に、人工的に調整した人工汗液を使用します。

スポーツ用の衣料品や春夏モノの衣料品で実施することが多い試験です。

 

色泣き
濡れた状態での染料の移動による汚染(性)を評価します。

 

 

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