汗耐光堅ろう度試験

 

「汗耐光堅ろう度試験」とは、「汗の作用と光の作用の複合作用による色の変化の程度(変退色)」を評価するものです。

 

ほとんどの堅ろう度の試験は、単一の作用に対する評価のための試験ですが、この試験は「汗」と「光」の複合作用による評価のための試験です。

 

屋外でスポーツをした際にベットリと汗をかいてしまい、汗で濡れたシャツの背中部分がまだらに変色してしまったことはありませんか?これはシャツの背中部分に、汗を染み込んだ状態で日光があたり、汗と光の複合作用を受けたために変色してしまったからです。そんな危険を事前に察知できるのが、「汗耐光堅ろう度」試験です。

 

人工汗液

 

試験は、まず試料を人工汗液に浸します。この人工汗液は、汗堅ろう度試験 で使用する人工汗液と同じ液です。

 

試験方法

 

汗堅ろう度と同様に、酸性の人工汗液とアルカリ性の人工汗液を使用します。そして、A法とB法と2種類の試験方法があります。人工汗液に浸すことは共通です。一般的に試験依頼の頻度が高いのはB法です。

 

B法の場合、酸性及びアルカリ性の人工汗液に酸性試験用の試験試料、アルカリ性試験用の試験試料それぞれを30分間浸します。そして、アクリル板に貼り付けて、「耐光堅ろう度試験」と同様に試料ホルダーに取り付けます。試料ホルダーを耐光試験機に取り付けて、3級の標準退色時間(例えば6時 間)、試験機を運転(光を照射)します。照射後、試験試料を水洗いし脱水します。乾燥させた後、「判定」をすることにより堅ろう度の数値を決めます。

 

A法の場合はB法と同様に試料を人工汗液に浸した後、試料ホルダーに取り付けます。酸性試験用及びアルカリ性試験用の試料を取り付けた試料ホルダーをそれぞれ専用の容器に入れ、それぞれの人工汗液を容器の底に入れます。フタをした容器を耐光試験機に取り付け、3級の標準退色時間、試験機を運転(光を照射) します。照射中には、試料は容器底の人工汗液からの蒸気の作用も受けることになります。照射後、試験試料を水洗いし脱水します。乾燥させた後、「判定」を することにより堅ろう度の数値を決めます。

 

汗耐光試験方法1

人工汗液に浸します(A法、B法共通)。

汗耐光試験方法2

A法では、容器の中に人工汗液とホルダーを入れます。

汗耐光試験方法3

A法では、容器を耐光試験機に取り付けて試験します(画像は照射試験前)

 

汗耐光堅ろう度試験の判定は、「耐光堅ろう度試験」の判定とは異なります。「洗濯堅ろう度試験」や「汗堅ろう度試験」などの変退色の判定と同じく、変退色 用のグレースケールを使用します(色の変化を見ますので、汚染用グレースケールは使用しません).なお、試験機の運転時間(照射時間)の設定には、「耐光堅ろう度試験」と同様にブルースケールを使用します。

 

例えば、「汗耐光堅ろう度試験(B法 カーボン照射) 酸性 変退色:4級、アルカリ性 変退色:3級」というようなものが汗耐光堅ろう度の試験結果となります。

 

 

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