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タンスの中にしまっていた帯を取り出したところ、金属糸部分が変色して黒ずんでいた。また、ラメ糸のセーターがムラ状に変色してしまったといった経験はありませんか?
そこで、今回は、カケンの「商品情報ファイル(クレーム編)」の中から”ラメ糸・金属糸の変色”の事例を引用し、紹介します。
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1.クレームの状況 |
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苦情内容:
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帯をタンスに保管しておいたところ、柄糸の金属糸が変色してしまいました。 |
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苦情の
外観:
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変色部はムラ状に変色しています。 |
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組成表示: |
絹100%(金属糸使用) |
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取扱表示:
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2.同類のクレームの事例 |
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(1) |
ラメ糸(スリット糸)によるセーターをタンスに保管しておいたところ、全体がムラ状に変色しました。 |
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(2) |
セーターをクリーニングに出し、タンスに保管しておいたところ、ラメ糸が変色しました。 |
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3.なぜこのような現象が起きるのですか |
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(1) |
ラメ糸(スリット糸)は、ポリエステルフィルムにアルミニウムを真空蒸着させ、樹脂をコーティングしたものですが、水分、酸、アルカリ、ハロゲン化合物等の影響を受けてコーティングの損傷、剥離が生じ、変色または光沢変化が生じます。 |
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(2) |
金糸、銀糸等は、還元漂白剤、酸化染料染色生地中の残留硫黄と反応し、硫化物を形成して黒変します。 |
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1. |
畳紙にも製紙工程で用いた硫化物が残留し、銀糸を黒変させることがあります。 |
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2. |
ウールの加工時の残留硫黄により変色することがあります。 |
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3. |
クリーニング溶剤の残留により変色することがあります。 |
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4.このクレームが発生し易い素材の製品 |
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(1) |
ラメ糸(スリット糸) |
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(2) |
金属糸を使用したセーター、ドレス、帯等 |
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5.このクレームが発生し易い条件、部位等 |
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(1) |
保管中に水分、酸性またはアルカリ性物質との接触により変色が生じやすい。(ラメ糸) |
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(2) |
排気または燃焼に伴う酸性ガスとの接触によっても変色が生じやすい。(ラメ糸、金属糸) |
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(3) |
ゴム製品との接触保管(ラメ糸、金属糸) |
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(4) |
生地に残留した塩化物、硫化物等との接触によっても変色が生じる可能性があります。(金属糸) |
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6.売り場でのクレーム受付時の対応について |
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(1) |
発生時の状況などについてお客様に確認します。 |
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1. |
購入日 |
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2. |
着用期間 |
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3. |
洗濯方法(洗剤、クリーニング方法) |
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4. |
保管期間と状況(どのような物と一緒に保管していたか)
例:ウール製品、防虫剤の使用など |
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(2) |
上記を確認し、「調査しご報告いたします」ことを伝えます。
その際、調査に日数がかかる旨の了解を得ます。
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(注) |
金属糸の変色は、着用、洗濯、保管などによって発生し、原因の所在が複雑になってくるため、どのような状況で変色したかを詳しく聞くことが重要です。 |
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7.判断基準と試験方法及びクレーム処理時のお客様への説明方法 |
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(1) |
調査結果の報告書に基づいて説明します。 |
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(2) |
判断について |
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イ) |
試験結果(再現テスト)などから商品的に変色しやすい場合、商品に問題があったことを説明します。 |
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ロ) |
保管状況に原因している場合、ゴム製品(硫黄を含む製品 例:ゴムベルト、輪ゴムなど)、ウール製品との接触保管により光沢が変化する場合があります。また、湿気が多い場所での保管は避けるよう説明します。 |
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ハ) |
同種新品やデータがなく、苦情品のカットも不可の場合、使用条件を考慮し、営業的処理を行います。 |
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8.商品を企画・生産する場合の注意事項と対策 |
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(1) |
スリット糸はワンプライ(一層)よりツープライ(二層)の方が変色等に強いので、ツープライを採用します。 |
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(2) |
十分に乾燥させた後、ポリ袋に入れて保管します。ポリ袋はガスを透過しにくいものを用います。 |
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(3) |
スリット糸のケアーラベルを付けます。 |
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9.販売時に必要な説明事項 |
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(1) |
保管中のガス変色を防ぐには、下記の内容を説明します。 |
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1. |
保管する前は洗濯、クリーニングを行い、十分に乾燥させてから保管して下さい。 |
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2. |
保管時は高温多湿を避け、またゴム製品との接触を避けて下さい。 |
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3. |
長期保管する場合、湿気の除去を行うため、年に1〜2回、虫干しの要領で風に通し、乾燥させて下さい。 |
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10.その他 |
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(1) |
スリット糸の取扱い注意表示の例 |
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1. |
『汗や汚れが付いた時は、早目にクリーニング(洗濯)して下さい。』 |
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2. |
『スチームアイロンは避けて下さい。』 |
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3. |
『湿気の少ないところに保管し、その際、ゴムを使用した製品や防虫剤と直接触れないようにして下さい。』 |
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(2) |
防虫剤の種類による金属糸の影響
パラゾール、ナフタリン等の防虫剤は金属糸を変色させるため、使用できません。
「ピレスロイド系」の防虫剤は、使用できます。 |
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